あがり症はどんな症状が出る?精神症状編

あがり症について

目次

あがり症の精神症状は?

「あがり症」によって起こる精神症状を見ていきましょう。

人前で話すときに極端に緊張する

これは「スピーチ恐怖」と呼ばれるもので、会議、結婚披露宴、朝礼、PTAの会合など、人前で話す機会が多くなると現れることが多い症状です。

言葉に詰まる、言葉が不明瞭になる、声や体が震えるなど、緊張の現れ方はさまざまです。

特に、初対面の人の前や、重要な肩書きを持つ人の前、面接で大勢の人の前で話すことは、緊張のハードルが非常に高くなります。

さらに、デートに行くのもおっくうになったりもします。

恋人と話すときに過度に緊張してしまったり、高級レストランに行くのが苦手だったり、周囲から注目されているのではないかと心配になったりするのです。

結婚が破談になったり、学校に行けなくなったり、会社に行けなくなったりと、実生活に支障をきたす場合は、病的な状態であると考えられています。

人前で字を書こうとすると手が震える

冠婚葬祭などで、受付の前で書類を書くとき、窓口の前で申込書を書くとき、手が震えてうまく書けなくなります。

仕事では、営業に出かけて何かを説明するとき、手が震えてうまく書けなくなることがあります。

学生であれば、黒板に字が書けず、講義や授業に参加することが困難になることもあります。

震えを自覚すると、人前で字を書くのが怖くなり、ますます震えが強くなってしまうのです。字を書くときに手の筋肉が硬直し、実際に字が震えているように見えることを痙性(けいせい)といいます。

電話応対が怖い

このタイプの恐怖症は「電話恐怖」と呼ばれ、オフィスにある電話に出られないのが特徴です。

電話で話すとき、「舌がもつれるのではないか」「声が震えるのではないか」「しどろもどろになるのではないか」「人がいるところで電話に出られないのではないか」「相手に変に思われるのではないか」などという不安を抱えています。

就職活動では、電話をかけるのが怖いし、ましてや面接に行くのはもっと怖かったりします。

人と一緒にいるときに食事ができない

このような恐怖を「会食恐怖」といいます。

自分の食べ方が相手に不快感を与えるのではないかと思い、人と一緒に食事をするのが怖くなるのです。

レストランに行くと、人の目が気になって緊張してしまい、「食べ物を喉に詰まらせてしまうのではないか」「うまく食べられないのではないか」「噛む音や飲む音がうるさいのではないか」「全部食べられないのではないか」などと心配します。

お茶を出すときに手が震える

お客様にお茶を出すとき、名刺交換をするとき、飲み物を注ぐとき、手が震えてしまう人がいます。

1対1の時間が怖い

たとえ仲の良い相手でも、1対1になると緊張してしまう人がいます。

特に相手が異性だと緊張してしまい、話しにくいと感じる人が多いようです。

目上の人の前で話すことができない

上司など目上の人の前で話すことが極端に苦手な人もいます。

「ダメな人」と思われるのではないかと思うと緊張してしまい、満足な返答ができなくなってしまうのです。

初対面の人に緊張して接する

初対面の人に対しては、「どう思われるだろうか」「変な人だと思われないだろうか」と、どう振る舞えばいいのかわからないことがあります。

後になって、その時の気持ちを思い出して、あれこれ悩む人も多いです。

顔見知り程度の人と会うのが難しい

それほど親しくないけれども、知らない人ではない人たちと接するとき、とても緊張して怖いと感じることがあります。

これは、知人程度の人との関係では、どの程度の距離感を保てばいいのかがわかりにくいからです。

お茶会やPTAの会合なども、恐怖の場になりかねません。

人前でお腹が鳴ることを心配する

人前で「お腹が鳴ったらどうしよう」「おならをしたらどうしよう」と強く心配する人がいます。

静かな席や会議中、静かな職場などでは、その心配はさらに強くなります。

お腹が満たされていないと、人が集まる場所に行くことができず、行動範囲も狭くなってしまいます。

近くに人がいるときに排尿できない

このような恐怖を「排尿恐怖」といいます。

職場や公衆トイレなどで他の人がトイレに入ってきたり、自分の後ろに人が並んだりすると、「早く排尿しなければ」という気持ちになり、排尿ができなくなります。

トイレに誰もいなければ、普通に排尿できます。

他人からの視線の恐怖

「じろじろ見られているような気がする」「いつも見られているような気がして緊張する」「噂話をされている」という悩みを持つ人は少なくありません。

自分が他人からどう見られているかが気になり、行動が制限されてしまいます。

自分の視線が不快感を与えるのではないかという不安

自分の視線や表情が相手を不快にさせるかもしれないと思うと、どこを見ていいかわからなくなる人がいます。

そのため、他人と一緒にいること自体が苦痛になります。

家庭の外では常に緊張している

ごく親しい友人を除いて、家の外で他人と接すると緊張してしまい、体が硬直してしまう人がいます。

他人の言葉や表情にひどく敏感な人

他人の言葉や表情を深読みしたり、他人の心の中を推測して、落ち込んだりします。

他人と接するのが怖い場合もあります。

コミュニケーションの取り方がわからない

同僚や同級生に何を話したらいいか、どう話しかけたらいいか、話しかけられたらどう返事をしたらいいかわからなくて緊張します。

どこにいても孤立している

みんながみんなに仲良くしているように見えて、自分は参加できない、溶け込めない、浮いている、孤立していると感じます。

そのため、他人と接することに強い苦痛を感じています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

この中のどれか一つでも当てはまれば「あがり症」の可能性があります。

あがり症は認知行動療法などで改善できますので、一人で抱え込まないようにして下さいね。

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